NAXカタカナについて

NAX-カタカナについて

 カタカナのパターン分類マトリックス:カタカナに関しては比較的楽にできた。ひらがなのところでも書いたが、カタカナ表記による商品名が果たした結果だと思っている。そのことでかなり簡素化され、ラインを揃えたり、共通化したエレメントで構成されたロゴの文字を見慣れることにより、それらに違和感を覚えることが少なくなってきた結果だと思う。カタカナは戦前は多くの表記に使われていたが、戦後は漢字かな交じり文はひらがなになった。カタカナは急速に外来語の表記用に変わっていった。今はほとんど、外来語の表音記述、強調したいときの単語、擬態後、擬声語、若者の新語表現などになっている。そのために『ヴ』や『ァ、ィ、ゥ、ェ、ォ、ヵ、ヶ、ヮ』の文字が作られた。『ヴ』は一番最近の国語表記指導によると国名には使用しないことになった。図に示したようにカタカナのラインエレメントはかなり少ないものに集約してある。下地になっている字は「PURE」である。かなりの部分で重なりそんなに違いがない。これもひらがなについてで書いた通りである。『シ、ン、ミ、タ、チ、ム』は当初は傾斜したラインだったが、傾きを廃し水平処理にした。特に『チ』は書き順からいっても問題がありそうで、これも専門家からは非難を受けそうだがきれいにまとめることができたと思っている。漢字とは違うという考え方で処理した。悩んだ字は『ハ、ホ、ル』の左右の終わり方で、左右に続くように終わらせるかや左右を対象的に処理するかで悩んだ。横書きを方針としている以上は左右に対称形で端末を垂直切りするのが良いのは分かる。漢字の中に存在する同じエレメントでは、そのように処理した。そうしないと画数の多い字を読みやすくできないからだ。でもカタカナでは水平切りの端末と左右非対称に処理にした。このほうが自然に見え、無理な曲げが少なくなることからだ。また縦線の高さもひらがなでは6種類あるが、カタカナでは4種類に集約できた。下のラインも1種類なので、でこぼこの少ない自然な並びができた。かなり単純化したエレメントではあるが、フォーマル性は意識した。ロゴなどに大いに使用して欲しいと思っている。